EPA(エイコサペンタエン酸)は、動脈硬化などに効果的なことから注目の栄養素です。
サバなどの魚に多く含有されており、不飽和脂肪酸のひとつです。
EPAは副作用も少なく、魚油のサプリメントなどで摂取量を高めるのが効果的です。

EPAの歴史。

EPAは、1960年代にエスキモー達の健康調査を行った事で、発見されました。

彼らは、アザラシや魚が主食で、野菜を口にすることが、ほとんどありません。

このような食生活にも関わらず、健康な高齢者が多いことがわかり、調査が始まりました。

研究の結果、血液のEPA濃度が、デンマーク人に比べて、35倍も高い事がわかったのです。この事実は瞬く間に広がり、世界中でEPAの研究が始まり、血流を良くする効果や、さまざまな効能が発見されたのです。

当サイトは、そんなEPAを5分でわかるように解説しています。

※当サイトは、こちらのEPAのサイト内のデータを一部引用しております。


EPAとは?

EPAは、エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid)と呼ばれる脂肪酸です。

脂肪酸には、主に牛や豚のから摂られる『飽和脂肪酸』と、いわしなどの魚油から取られる『不飽和脂肪酸』の2種類があります。

さまざまな疾病との関連が疑われている『飽和脂肪酸』と違い、EPAを含む『不飽和脂肪酸』は、中性脂肪の低下や記憶力の向上といったすばらしい効果が報告されています。

さらに詳しく知りたい場合は、EPAは不飽和脂肪酸の仲間をご確認下さい。

EPAの効果を解説。

近年、注目されているEPAの効果の一部をご紹介します。

動脈硬化の改善。

EPAは、動脈硬化の原因である、血小板の凝集を抑制する効果があり、予防や改善に役立つとされています。
特に、心筋梗塞や、虚血性心疾患の原因とされる、心臓に近い血管である冠状動脈に効果があり、死亡リスクが低減するという報告があります。

花粉やアトピーの改善。

EPAには、炎症やアレルギーを改善または、軽減する効果があるとされています。EPAが、炎症やアレルギーの原因となるプロスタグランジンやロイトコリエンといった物質を抑制するためで、これは、成人病予防にもつながります。

中性脂肪を減らす。

EPAは、血液をサラサラにする効果を持っていますが、特に、中性脂肪を減少する効果が強いとされています。中性脂肪が高いと、高脂血症や血栓症、高血圧などさまざまな疾病の原因になるとされています。
また、近年の研究で、GLP-1ホルモン(痩せるホルモン)の分泌を促進し、ダイエット効果を持つ事も判明しています。

さらに詳しく知りたい場合は、EPAの効能をご確認下さい。

EPAを多く含む食品。

魚に多く含有されるEPAの可食部100g中に含まれる量を紹介します。

魚などから摂取したい方は、魚から摂取する時の注意点をご確認ください。

EPAとDHAの違い。

EPAとDHAは、同じ不飽和脂肪酸の仲間で、さらに、多価不飽和脂肪酸のn-3脂肪酸という種類の仲間であり、非常に近い存在です。

お互いに似た効能を持っており、動脈硬化などの生活習慣病を予防しますが、それぞれで得意分野が違います。コレステロールの減少にはDHA、中性脂肪の減少にはEPAがより効果を発揮します。

さらに、DHAは脳に到達し、脳神経を活性化する働きがありますが、EPAは脳に到達し働く事はありません。

さらに詳しく知りたい場合は、EPAとDHAの違いをご確認下さい。

EPAの上手な摂取方法。

EPAの明確な摂取量は日本では定められておりませんが、アメリカでは、DHAとEPAを合わせて1日2gを超えない程度という指針があるようです。

食品から摂取する場合は、いわしなどの青魚から摂取するのが良いのですが、魚(特に大きな魚)には、水銀が含まれる場合があり、妊婦さんなどは多量の摂取は避けるように言われています。これは、水銀の胎児に与える影響を考慮してものです。

水銀の問題や、好き嫌いなどで、魚からの摂取が難しい方は、サプリメントを上手に利用するのも良いでしょう。サプリを利用する時のポイントは、DHAです。

もっと、具体的な説明はサプリメントの選び方を参考にして下さい。


Copyright (C) 2010 epa-wiki.com. All Rights Reserved.